7月16日の記録 検証
実弾は一度も張らずに、AIと一日かけて検証だけをしていました。結論から言うと、自分が「これで勝てるかも」と思っていた手法は、片っ端から数字で否定されました。そのぶん、この日は4万円くらい損しなくて済んだ日でもあります。
まず「上位2銘柄を買う」を検証した
スクリーナーが出す買い候補の上位2銘柄を毎日買って、+8%で利確、−1.5%で損切り。これを1年分・335回のトレードで回してみたら、勝率15.5%で総損益マイナス46,856円でした。
面白かったのは損益比です。平均の利確が8,852円で、平均の損切りが1,792円。勝てば負けの5倍取れている。それでも負けるのは、単純に勝率が足りないからでした。−1.5%という損切り幅は、日本株の1日の値動きより狭い。方向が合っていても、途中の揺れで刈られてしまう。
「損切りは狭く、利確は伸ばす」に変えてみた
利確を+8%で固定するのをやめて、上がったら損切りラインを切り上げていくトレーリングに変更。すると同じ1年で、マイナス11.7%からプラス19.4%に反転しました。勝率も15.5%から35.9%に上がった。
やった、と思ったんですが、AIに止められました。トレール幅を1.5%、2%、3%……と9パターン試した結果を並べると、プラス19%、マイナス23%、プラス15%、マイナス3%、プラス16%と、隣同士でバラバラに符号が反転している。もし「幅が狭いほど良い」という本当の構造があるなら、なだらかに変化するはずです。ランダムに上下しているということは、どの幅にも安定した優位性がない、ということでした。9個試して一番良かった1個を選ぶのは、ただの数字の拾い集めです。
ブレイクアウトで検証し直した
次に、教科書的なブレイクアウトの定義で組み直しました。過去の高値を終値で抜いていて、出来高が普段の2倍あって、翌日もその価格を維持している。この条件で32通りを総当たりしたら、60日高値を抜いた場合だけが安定して勝つ、という結果が出ました。20日高値は全滅。「市場参加者が意識する重要な価格帯は、20日程度では足りず60日級で初めて意識される」——きれいな説明がつく、と思いました。
ここで自分が余計なことをしていたのに気づいた
検証に使っていた銘柄が614だったので、その選び方をAIに聞いてみたんです。答えは「株価300〜2,000円で、時価総額100億以上」。でも自分が出した条件は「元金40万・信用・日本株」だけで、株価の上限なんて言っていない。
しかもこれ、今日時点の株価で絞ってから2年前まで遡って検証していました。つまり2年前に800円で今3,500円になった銘柄は、今の株価が2,000円を超えているという理由で検証から外れている。ブレイクアウトで一番取りたい大化け銘柄を、全部捨てた状態で「ブレイクアウトは勝てるか」を調べていたわけです。
条件を直して、東証プライム全1,516銘柄で、しかも株価の判定はその日の株価でやり直しました。結果、60日高値は全滅して、代わりに20日高値が浮上した。さっきの「60日こそ市場が意識する価格帯」というきれいな説明は、銘柄の選び方を変えただけで消えました。あれは相場の構造ではなく、絞り込みが作った幻だった。
今日わかったこと
3つの手法を検証して、確認できたエッジはゼロです。一度は「見つけた」と思ったものが2回とも幻でした。1回目は9個から最良を選んだせい、2回目は自分で気づかないうちに大化け銘柄を除外していたせい。
15日は熱くなって1日で3万円失いました。今日は同じ時間を検証に使って、0円で「その手法では勝てない」を知りました。同じ勉強代なら、後者のほうが圧倒的に安い。今は10年分のデータで最後の検証を回しています。それでダメなら、日本株スイングにエッジは無いという結論を、そのまま受け入れるつもりです。
(※自分用の記録です。銘柄をすすめるものではないので、投資は自己責任で。数字はその時点のものです。)
